寒い土地で使用するエアコンは寒冷地仕様と呼ばれ、一般的な仕様とは区別されています。一般的な仕様だと暖房性能に限界が生じてしまい、外気温が下がると運転が停止することもあります。その為、メーカーは寒冷地でも使えるように、環境に合わせて寒冷地仕様を提供しているわけです。寒冷地仕様エアコンの特徴は、一般的な製品と比べて出力が高めに設定されていたり、熱交換器が大きなものに変更されています。また寒さで凍りついてしまわないよう、室外機にヒーターが内蔵されているのも特徴の1つです。室外機も温めるのは一見すると無駄に思われますが、本格的に冷え込む寒冷地だとヒーターなしでは簡単に凍ってしまうので必須です。一般的なエアコンでも外気温が低くなると霜がついて動かなくなったり、雪の付着や凍結の発生で使えなくなることがあります。特に氷点下を下回る環境だとこのように凍りつきやすく、最低気温がマイナス10℃を下回る環境となれば役に立たなくなります。だからこそ出力を上げて対応したり、ヒーターを内蔵するといった工夫が行われています。ただ、熱交換器の大きさやヒーターの有無を除けば、基本的な仕組みはそれほど変わらないです。やはり寒冷地仕様といってもベースは一般的な仕様なので、大きさも見た目も大きく違うことはないといえます。
しかし室外機を保護するフードは寒冷地仕様特有のもので、降雪のない地域では見られない姿です。見た目はイメージ通りフードを被っている形ですし、雪が室外機に入り込んだり塞がないようになっています。つまり寒冷地の敵は寒さだけでなく、雪そのものも無視することができないです。豪雪地帯だと足首どころか膝まで雪が積もることもあるので、高置台の設置は必要不可欠です。フードが守れるのはあくまでも上から降ったり横から流れてくる雪のみなので、地面に降り積もる雪には無力です。寒冷地で豪雪地帯となると、寒さや雪に対する万全の対策が必要になってきますから、複数の装備でエアコンの室外機が保護されます。ちなみに、寒冷地仕様のエアコンを降雪のない地域で設置しても、無駄にパワフルで価格が高いというデメリットばかりになります。寒冷地はそれだけ過酷だといえますが、いずれにしても適材適所で選ぶことが大切です。
寒冷地仕様も細部はメーカーによって異なるので、各社が技術を活かして独自の製品を開発したりしのぎを削っているわけです。省エネの追求に力を入れているメーカーでは、熱交換器を分割して一方で暖房運転をしつつ、もう一方で霜取りをする仕組みを採用しています。無駄を減らしながら効率良く運転を続けられる仕組みですから、技術の追求と努力の賜物という他ないでしょう。寒冷地におけるエアコンの問題は、結局のところ寒さで霜がついて霜取り運転に入ってしまったり、雪の影響で運転が続けられなくなることにあります。問題は明白ですし対策方法もシンプルですから、ヒーターが内蔵されているのは勘が良い人ならすぐに気がつけるはずです。ところが、フードのような見た目に現れない部分に関しては、いくら考えても気がつくのは難しいと思われます。熱交換器の大小は内部的な違いなので、基本的な構造と低温時の欠点を知らなければ、同じく答えにたどり着くのは難しいです。一般的な仕様と違いが乏しい室内機は、それのみを見てもあまりに差が見られないので、例えば異なる仕様を横に並べても見分けるのは困難です。冷気が室内に入り込まないように、パッキンの性能を上げたり隙間を減らすなどの工夫はされていますが、これもやはり外から見ただけではほぼ分からないです。とはいえ、外気温がマイナス10℃を下回る日に運転を行えばお部屋の温まり方の差は歴然ですから、体感的には誰でもすぐに違いが分かります。
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